久しぶりにアセトアミノフェン中毒を見ました。今週たまたまJAMA network openにガイドラインが載っていたので読んでみました。Intensivist 中毒のアセトアミノフェン中毒が名著であり、今回あまり新しいことはありませんでした。 www.medsi.co.jp 以下学び…
挿管時以外の筋弛緩を使い慣れていなくて悩んでいたら、上司から筋弛緩使用の勘所を教えてもらいました。 □中等度以上のARDSに対して ・PEEPをうまく使うなどして人工呼吸器の設定を最適化する ・筋弛緩薬以外の薬剤で肺保護換気を目指す それでも肺保護がで…
無症候性の新規発症の心房細動を見た時、持続していなくても、通常はCHADS2スコア、CHA2DS2-VAScスコアで抗凝固療法の適応を考え、HAS-BLEDスコアで出血リスクを検討し、抗凝固を開始するかどうか検討します。 ただICUで働いていると、重症疾患に伴う新規発…
(架空症例です) 以前の小児科勤務で、産婦人科との合同カンファレンスがありました。 妊婦梅毒(妊娠20週、発症不明)の患者さんが他院から紹介されていました。 治療はアモキシシリン1500mg/内服で開始されていました。 何かコメントはありますか? -----…
敗血症でICU管理中、昇圧剤もかなり使って血圧は落ち着いてきたと思ったら、急に鳴り響くアラーム、血圧が低下している。。フロートラックはデバイスの関係で使えていない。。 エコーで心収縮やIVCみたりしてあたふたしていました。 そこに指導医が近づいて…
今週のNEJM case recordです。先端巨大症の女性の術中麻酔導入直後の血圧低下の症例です。 Case 22-2023: A 59-Year-Old Woman with Hypotension and Electrocardiographic Changes 先端巨大症の診断がついている59歳女性。経蝶形骨下垂体手術が予定されてい…
窒息で挿管になった80歳の患者さんの抜管をしました。抜管直後は呼吸状態は安定していましたが、数分後に嗄声になり、呼吸状態が悪化、SpO2が低下しました。吸引しても喀痰はほぼ引けず、バッグバルブマスクは硬くて全然揉めません。 さてどうする? 実際の…
" data-en-clipboard="true">今週のNEJM CPSです。 " data-en-clipboard="true"> A Bumpy Road to Diagnosis " data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true">以下経過となります。 32歳の女性 6ヵ月前から上腹痛が徐々に悪化、その他体重減少、悪…
80歳HTN(アムロジピンのみ)、DM(薬なし)の既往のあるADL full、農業は趣味程度で時々している男性数年前から年に1回ほど肺炎を起こしており、前回は1年前に喀痰からH.influenza、S .pneumoniae陽性の市中肺炎でCTRX1週間治療で退院していました。今回数…
ESCIMのARDSガイドライン2023が出まして、それに対してJAMAからsummaryが出ていました。ガイドライン全部読むのは大変なのでsummaryを読みました。2017年からの変更点がわかりやすくまとめられています。 以下まとめ ・挿管されていない患者が含まれた。 ・H…
学習メモ Skin Lesions, Foot Drop, and Hand Contractures(JAMA. Published online June 30, 2023.) 生来健康な20歳代の男性が、3ヵ月前からの右足首から全身の他の部位にかけて環状皮膚病変で皮膚科を受診した。皮膚病変部位のしびれと知覚異常、両手指…
" data-en-clipboard="true">今週のNEJM case recordです。孤立性線維性腫瘍(solitary fibrous tumor)を有する52歳の男性が、反復性低血糖で入院した症例でした。 " data-en-clipboard="true"> Case 20-2023: A 52-Year-Old Man with a Solitary Fibrous T…
去年の初診外来の症例 60歳男性、高血圧でアムロジピン内服、皮膚科で湿疹の保湿剤をもらっている以外に既往のない、まだ建設会社で働いている中肉中背の元気な方 3ヶ月前から、衣服を1度は着替えるほどの寝汗を毎日認めるようになり、仕事が落ち着いたタイ…
今週のNEJMのレビューはこちら。 感想としては ・こんなに多いんだ ・免疫抑制がこんなにリスクなんだ ・術後の人などフォローする機会があれば、リスク評価をして適切なサーベイランスができているか検討しよう の3点です。 Squamous-Cell Carcinoma of th…
めまいのスライド作りのための勉強です。最近SNSで少し話題になっていためまいの新しいガイドラインを読んでみました。 ※過去のめまい記事はこちら tknk830.hatenablog.com tknk830.hatenablog.com 総論的な流れは先日upしたスライドから変える必要はないと…
実は診療したことないPRES。今週のNEJMのレビュー。 さまざまな画像パターンの頻度、さまざまな背景疾患など勉強になりました。 マネジメントに関しては下げすぎない程良い降圧と誘因物質/薬の除去、妊娠時の対応など実践しようと思います。 Posterior Rever…
めまいのスライド作りのための勉強です。5月号のAFPにめまいのレビューが載っていました。 総論的な流れは先日upしたスライドから変える必要はないと思いました。ATTESTの方が分かりやすいと思います。Table5は2018年のStrokeに載っていたものですが、これ…
研修医の先生におすすめの皮膚科の医学書を教えてもらいました。 この本は皮膚科の臨床推論の本ですね。イメージは志水太郎先生が提唱されているPivot and clusterでしょうか。 触れている内容は基本的ですが、皮疹の見方が変わりました!ツルツル!ざらざら…
今日は小児外来で4歳の小児のくるみ摂取後のアナフィラキシーの対応をしました。普段小児をたくさんみている小児外来でもアナフィラキシーの対応はあたふたします。 ということで、今回は小児のアナフィラキシーを対応する上での注意点を書いてみました。こ…
今月末に院内でめまいレクチャーをすることになったので、過去の資料をまとめ。 ※スライドはDL可能です。ご使用は自己責任でご理解ください。 www.docswell.com ※追記(2023/6/14) 最近出ていためまいのガイドライン(Guidelines for reasonable and appropri…
JAMAより、肝硬変の管理について。 診断、マネジメントの流れのFigureがわかりやすい。 肝硬変は、なんとなく見逃していつの間にか進行して合併症で見つかる肝硬変が多いです。慢性肝疾患でフォローしているときには、適切に肝硬変のスクリーニングを行い、F…
先週末に当院での家庭医療ポートフォリオ発表会がありました。 私は、民間療法への信頼が強く必要な医学的な対応が困難な中年女性の人生の最終段階におけるケアについて発表しました。異なった考え方のため共通の理解基盤が形成できず、かつ陰性感情を持って…
小児外来の一コマ 指導医「先生たち、今から1歳のワクチンの子供がいるけど、顔の特徴があるから何か考えてみて」 (ワクチン終了) 私「いやー全然わかりません」 1年目研修医「強膜が青かった気がします!」 私「えーそうだった?」 指導医「素晴らしい!…
小児外来、また脚を引きずる子が来ました。今回は右股関節を痛がり、エコーで右少量、左少量の股関節液貯留を認めました。血液検査で炎症は上がっておらず、一応体重もかけられたので一過性滑膜炎として外来フォローとしました。 今回、足を引きずる小児のま…
AFP(American Faamily Physician)2023年4月号が刊行されており、その中で今年で12回目となりますがカナダ医師会からのPOEMs(patient-oriented evidence that matters)と認定された2022年の研究トップ20の要約が出ておりました(COVID-19以外)。まとめです…
AFP(American Faamily Physician)2023年4月号が刊行されており、その中で今年で12回目となりますがカナダ医師会からのPOEMs(patient-oriented evidence that matters)と認定された2022年の研究トップ20の要約が出ておりました(COVID-19以外)。長いので小…
AFP(American Faamily Physician)2023年4月号が刊行されており、その中で今年で12回目となりますがカナダ医師会からのPOEMs(patient-oriented evidence that matters)と認定された2022年の研究トップ20の要約が出ておりました(COVID-19以外)。長いので小…
AFP(American Faamily Physician)2023年4月号が刊行されており、その中で今年で12回目となりますがカナダ医師会からのPOEMs(patient-oriented evidence that matters)と認定された2022年の研究トップ20の要約が出ておりました(COVID-19以外)。長いので半…
AFP(American Faamily Physician)2023年4月号が刊行されており、その中で今年で12回目となりますカナダ医師会からのPOEMs(patient-oriented evidence that matters)と認定された2022年の研究トップ20の要約が出ておりました(COVID-19以外)。長いので小分…
AFP(American Faamily Physician)2023年4月号が刊行されており、その中で今年で12回目となりますカナダ医師会からのPOEMs(patient-oriented evidence that matters)と認定された2022年の研究トップ20の要約が出ておりました(COVID-19以外)。長いので小分…